中国華南・品質道場中国華南の生産現場から品質改善

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顧客指摘事項の改善 12:24
顧客の工場監査はチャンスと考えなければならない.
当然新規顧客の採用監査は,受注拡大のチャンスだ.経営者も現場も張り切って対応するだろう.
しかし,既存顧客の定期監査,問題発生時の臨時監査も改善のチャンスだ.
往々にして,見慣れた目で見ていると問題点を見逃してしまう可能性がある.また異なる視点で生産現場を 見直すことが出来る.

改善のチャンスばかりではなく,監査の準備から始まり,監査を通してリーダのOJT(現場教育,On Job Training)が可能だ.

特に顧客指摘事項に対する改善方法を検討するのは,問題点の解析・解決のための力量を鍛えることが出来る.

先日はクライアントの工場で顧客監査中に,SMT実装後のPCB搬送カートの接地チェーンの脱落を顧客に指摘いただいた.
SMT実装後のPCBを次工程に搬送するために,カートにPCBを入れる.PCB上の静電気に敏感な部品をESD(静電気放電による部品破壊)から保護するために,カート全体を接地するためのチェーンをつけ,床と電気的な接触を保つ必要がある.


この指摘に対し,現場から上がってきた対策は,

  1. 接地チェーンの位置を外から見やすい場所に変更する.
  2. 接地チェーンの定期点検をする.

の二つであり,対策書のほかに接地チェーンの定期点検表を添付してあった.

私に言わせれば,これでは60点しか与えられない.
接地チェーンの脱落原因が分かっていないので,定期点検で適時に発見できるかどうか分からない.

次のように対策をすれば,ほとんどの監査官は納得してくれるのではないだろうか.

  1. 接地チェーンの位置を外から見やすい場所に変える.
  2. SMT実装工程では,空きカートを準備した後接地チェーンを確認.
  3. 接地チェーン確認済みのマークを工程流動表に書き込む.
  4. SMT実装後のQA検査(次工程に送る前にカート単位で抜き取り検査をしている)に接地チェーンの有無を確認する検査項目を追加する.
  5. 次工程から空きカートが返却される時は,工程流動表が取り外されているので,再度接地チェーンの確認を行うことになる.

この様にすることによって,従来の作業からほとんど手間を増やさずに,接地チェーンの脱落を完全にチェックできる.
しかも接地チェーンを見やすい場所に変更している,工程流動表に接地チェーン確認済みのマークがある,これにより現場の誰でもが,ひと目で異常を発見できることになる.
定期点検を追加しても,完全な検査にはならない(接地チェーンがいつ脱落するか分からない),その上定期点検という付加価値を生まない無駄な(しかし必要な)作業が追加になる.
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